＜商品の情報＞
1953年11月23日劇場公開(松竹配給)

＜あらすじ＞
[第一話 十三夜] 何も分からぬ娘のまま高級官吏のもとに嫁いでいったおせきが、中秋の名月の晩実家に帰ってくる。夫の冷たさを涙ながらに語る娘に母は同情するが、父はなだめて追い返す。帰り道、おせきが乗った人力車夫はなんと幼馴染であった…。
[第二話 大つごもり] 資産家の家に奉公しているみねは、育ての親に前借を頼まれる。しかし家人に借金を断られたみねは、大つごもりの夜、二円を盗んでしまう…。
[第三話 にごりえ] 本郷の小料理屋の酌婦、お力は金ばなれの良い客の相手をしながらも今の苦界から逃れようともがいていた。もと蒲団屋の源七はあり金をはたいてお力に入れあげているが、お力は心中では彼を思いつつ会おうとしない。思い余った源七は、お力に嫉妬する妻を離縁してしまうが…。