＜あらすじ＞
EPISODE1:失われた航海
1912年4月10日。豪華客船タイタニック号は、英国サウサンプトンからニューヨークへ向けて出航した。1等船室には、マントン伯爵をはじめとする貴族や、米国人のワイドナー家のような富裕層。2等船室には、弁護士のバトレー夫妻たち一般人階級。そして3等船室には、差別的な待遇を受けている貧しい人々。一見優雅な船旅に見えたが、国や身分の違いによる争いがあちこちで起きていた。一方、船の安全性を過信したスミス船長は、無謀な速度で航海を続ける。そして4月14日深夜、タイタニックは氷山に接触。その巨体は徐々に傾きはじめた……。

EPISODE2:運命の夜
技師のマロニーは、工事に携わったタイタニック号で、家族と共にアメリカに旅立つ決意をする。3等船室には、マロニーと同じ新天地を目指す貧しい移民があふれていた。そんな彼らの夢は、タイタニックと氷山の衝突により、無惨に打ち砕かれる。浸水は止まらず、救命ボートは乗客の半数分しかない。パニックに包まれた船内では、マントン伯爵やバトレーたちも含むあらゆる人々が、逃れ難い運命に直面していた。愛する家族や恋人との、引き裂かれるような別れ。そして1500名を超える人々と共に、タイタニックは極寒の海にその姿を消してゆく……。