＜商品の情報＞
枕元に置かれた水鏡が知る老母の死のミステリー
吉田喜重監督、松竹独立後の傑作!

吉田喜重監督が『戒厳令』以来、13年ぶりに発表した劇映画。

1986年9月13日劇場公開(東宝東和配給)

＜あらすじ＞
東京、多摩市の新興住宅地。ある朝、会社員･森本依志男の家で、寝たきりだった母のタツが死んでいた。安らかな死に顔ではあったが、顔のわずかなうっ血は何者かによる他殺を示していた。警察は「自分がやった」というタツの夫･亮作の身柄を拘留するが、担当の刑事はその供述に納得できなかった。森本家は、依志男と律子の夫婦、子供の鷹男と直子、それに依志男の両親である亮作とタツの3世代が同居していた。平和な家族に波風が立ち始めたのは、タツに老いによる痴呆の症状が見え始めた時からだった。失禁、わがまま、嫁への悪意―そんな毎日に家族の誰もが一瞬、タツの死を望み始める･･･。