＜商品の情報＞
昭和初期の時代と風俗を背景に、二人の男の固い友情、家族のきずなを描いた、向田邦子シリーズ。

＜あらすじ＞
昭和10年。製薬会社に勤める水田仙吉は、四国の出張所所長から本社の課長に昇進。妻・たみ、娘・さと子と共に久しぶりに東京に戻って来た。新居となる目黒の自宅は、仙吉の親友、中小企業の社長・門倉が用意してくれていた。羽振りの良い門倉と安月給の水田とは見かけも性格も正反対ながら、硬い友情で結ばれていた。しかし、女出入りの激しい門倉だが、実はたみのことをひそかにずっと思い続けていた・・・。