＜商品の情報＞
1955年2月12日劇場公開(独立映画=松竹配給)

＜あらすじ＞
田園の広がる高崎市に、働く人たちや小学生に美しい音楽を与えようと市民の交響楽団が生まれる。しかし、マネージャー井田の努力にも拘らず、楽団員の生活も成りたたない有様であった。楽団で唯一の女性で音楽学校を出たばかりの佐川かの子は、田舎で腕が落ちるのを悩んでいた。新しく東京から参加したヴァイオリンの速水は彼女を励ますが、彼自身も同じ苦しみを味わっていた。生活の苦しさに脱退する者が出る中、山奥の小学校や鉱山、療養所などに出かけ、彼らの演奏を喜ぶ人々に励まされながらなんとか楽団は存続していた。ある時、井田は東京から山田耕筰指揮の交響楽団を招いて合同演奏会を開くが、余りに大きな腕の違いに・・・。