＜商品の情報＞
"1940年代の古き良き刑事映画を彷彿とさせる力作"
― Roger Ebert, CHICAGO SUN-TIMES
背徳の香りに吸い寄せられるように、夜のフレンチ・クオーターをさまよう男が2人。1人は刑事。もう1人は殺人鬼。

クリント・イーストウッドが扮するのは、己の隠された衝動に怯えつつ、心の光と闇を隔てる1本のロープ、すなわち『タイトロープ』を綱渡りする刑事ウェス・ブロック。売春婦ばかり狙った猟奇殺人事件を追っていた彼は、自分と容疑者をつなぐ糸に気付く。殺人鬼の好みは殺した女を犯すこと――それもブロックと関係した相手ならなおさらいい。やがて危険はブロックと知り合いの女性すべてに及び、ついに彼にとって最愛の人間(ジュヌビエーブ・ビュジョルド、アリソン・イーストウッド)をも巻き込んでゆく……。
ニューオーリンズの妖しいムードを巧みに醸し出しながら、脚本/監督のリチャード・タッグルは、ブロックを硬派のアクションヒーローにとどまらない屈折した人物として描いた。イーストウッドはその挑戦を受けて立ち、見事にキャリア屈指の力演で応えている。
原題 TIGHTROPE
1984年9月日本公開

＜あらすじ＞
霧に煙る夜のニューオリンズ。娼婦ばかりを狙った一連の猟奇殺人事件で、担当の殺人課刑事ブロックは歓楽街に潜入。だが同時に、彼の中で''もう1つの人格''がちらつき始めるのだった。殺人鬼の好みは、殺した女を犯すこと。それもブロックと関係した女なら尚いい。そして彼が苦しむ姿を嘲笑うかのように事件は続き、ついには恋人や愛娘たちにまで危険が迫る---!事件を通して、自分の暗部に迫っていく男の恐怖と葛藤を描くサスペンス・アクション。屈折した刑事像に挑むイーストウッドと、実の娘が親子役で共演。