＜商品の情報＞
運命に抗して生きる女の一生を描いた力作。

この映画は、北海道炭鉱労働組合の全面的援助によって製作された。脚本決定稿は、新藤兼人が書き、ドキュメンタリー作家の亀井文夫が監督。運命に抗して生きる女の一生を描いた力作である。
また当時、独立プロの映画に積極的に出演していた山田五十鈴が、炭塵にまみれた女坑夫に扮して、闘う婦人労働者を好演し、大きな話題を呼んだ。

1953年2月20日劇場公開(北星配給)

＜あらすじ＞
昭和7年冬、秋田の農民、喜作は単身北海道の炭鉱へ出稼ぎに行った。妻のサヨは夫の身を案じ二人の子供をつれて後を追う。しかし、そこでサヨは喜作が爆発で死んだと知らされる。気丈な彼女は、自ら炭鉱夫となって働き始める。様々な困難に遭いながら、子供を抱えた女ひとりの闘いは続いた。
やがて、終戦と共にヤマでは炭鉱労働者の権利拡大の闘いが始まる。それは彼女にとって更なる苦難の始まりだった。激突する資本家と労働者の闘いの渦の中で挫折していく息子。そこへ死んだはずの喜作が戻ってくる―。