＜商品の情報＞
「愛している」は誰にでも言える。必要なのはそれを証明すること…。そして、ピアニストは最も大切なものを、愛のために差し出した。裏切る理由のない夫がいるから、他の人に揺れる理由はないのに…。愛することと、愛されること。彼女はその日、決めなければならなかった。

作品賞、監督賞をはじめアカデミー賞9部門を独占した大作『ラスト・エンペラー』から、『ラストタンゴ・イン・パリ』、『シェルタリング・スカイ』といった衝撃作まで、常に映像表現に挑戦し続ける巨匠ベルトルッチが、パートナーのクレア・ぺプロ―との共同脚本により、「どうしても作りたかった」というジェイムズ・ラスダンの短編小説を映画化。鮮烈な印象を与える最高の俳優たち、ジャンルを越える音楽、らせん階段や一輪の蘭…。映画を構成するすべてが言葉を放って、内密的な男と女の関係を見事に表現した傑作。

＜あらすじ＞
らせん階段のある古いローマの屋敷でふたりは出会った。男は屋敷の主人であり寡黙なピアニストのキンスキー、女は政治活動で夫が逮捕され、アフリカからひとり、この土地にやってきた屋敷の使用人シャンドライ。肌の色も、音楽の好みも違うシャンドライを愛したキンスキーは、不器用なほどの情熱で彼女に想いを告げた。しかし、シャンドライは返事をする。「愛してるなら、夫を返して」と…。