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いかすペテン師たち! でも。要注意!
どこかにもっと大物のペテン師がいるぞ! すてきな連中と冒険の旅に出よう

"黄金(きん)の仔牛"とは聖書の初めの"五書"に登場する。愛されてイキなペテン師ベンデルはリオデジャネイロに憧れている。その土地へ出かけ永住しようと大金を求め、それを「おれの、黄金の仔牛」と言う。

舞台は1926年～1931年のタシケント、モスクワ、そして最後に振り出しの、クリミヤ半島の黒海に面した小都市チェルノモルスクに舞い戻る…

ベンデル行くところ、愉快で奇妙な老若男女が現れ、悲喜劇を繰り広げる。これがフィクションなんてとても思えない。だって、ロシアには掃いて捨てるほど、ここに登場するタイプがうごめいているから。その面白さ、楽しさに、はまったら、二度と足を洗えないだろう。画面に黒海の爽やかな風が吹きわたる…