＜あらすじ＞
古典落語の名演目を基に、麦人が上演台本を手がけた「品川心中」は、江戸・品川の遊郭を舞台にした、花魁・お染とそのお客・金蔵の物語。金策に困り自殺を図る、古株の花魁・お染。その道連れに選ばれた少々まぬけな男・金蔵は、お染の口車に乗り、海へと身投げする。急に金策の目処がついたお染は、自らは死なずに済み、金蔵が死んでしまったものと思ったが…。お調子者な男の滑稽さを、表情豊かに演じる「麦人」の貫禄の演技力。ずる賢い女のしたたかさ、その色香と哀愁を見事に演じる「森うたう」の魅力。観客の目の前で展開される二人の圧巻の「語り芝居」を、生で体感するような音と映像の臨場感でお届けする、至極の作品。