＜あらすじ＞
■化物使い
本所に一人住まいの隠居は人使いが荒いが、今後の奉公人''杢助''は文句も言わず3年も働いた。
しかし隠居が化物屋敷に引っ越すと聞いてやめることにしたのだ。そして案の定、引っ越した日から化物が出始めたが、隠居は怖がるどころかその化物を奉公人として使い出した。
まさに荒唐無稽、隠居と化物のやり取りに白酒の笑いのセンスがちりばめられ、まことに楽しい。

■笠碁
碁盤に向き合う商家の大旦那二人は幼い頃からの友達、そしてただひとつの楽しみがこのヘボ囲碁だ。
ところが今日は「待った」をするしないで大喧嘩、お互いに「もうお前とは囲碁は打たない。」と言ってしまった。しかし雨が何日も続くと二人とも打ちたくて仕方がないのだ。さて仲直りができるのか…。
白酒描く二人の老人がとても愛らしく、その意地の張り合いやあわてぶりなどに笑いどころが満載の一席だ。