＜あらすじ＞
青いゼラニウム
富豪プリチャードの妻メアリーは「ゼラニウムが青くなった時不幸が訪れる」という予言におびえていた。そしてある日、メアリーは寝室で息絶えてしまう。現場の寝室を見ると、壁紙のピンクに描かれていたはずのゼラニウムという花が青色に染まっていて・・・。予言が現実となってしまったこの事件の真相は一体・・・!?人間関係が複雑に絡み合った難事件にミス・マープルが挑む。

チムニーズ館の秘密
ミス・マープルは、いとこの娘バージニアと彼女の実家であるチムニーズ館を訪問する。館にはオーストラリアの伯爵をもてなすため、さまざまな人物が招待されていた。そんな中、真夜中に伯爵が突然姿を消し、突如銃声が鳴り響く。そして伯爵のポケットから暗号で記されたメッセージが見つかり、それを手がかりにマープルは推理を始める。やがて明かされるチムニーズ館の美しくも切ない秘密とは・・・?

蒼ざめた馬
ミス・マープルの旧友ゴーマン神父が無残に殺される。神父が殺される直前にポストに投函した手紙を受け取るマープル。そこには最近死んだ9人の名前と聖書の黙示録の一説を示す文字が記されていた・・・。旧友の死の真相を明らかにすべく調査に乗り出したマープルは、郊外の村にある古い宿に辿り着く。

鏡は横にひび割れて
ミス・マープルの住むセント・メアリ・ミード村のお屋敷に、ハリウッドの大女優マリーナ・グレッグと映画監督ジェイソンの夫婦が引っ越してくる。マリーナの家で盛大なパーティーが開かれるが、彼女の熱烈なファンであるへザーがカクテルを口にした途端息絶えてしまう。しかもそのカクテルはマリーナが飲むはずのものだった・・・。事件と共に女優の波乱万丈で悲しい過去がひもとかれる。