＜商品の情報＞
日本推理小説史上最高の傑作＜坂口安吾＞著×伝説の監督＜曽根中生＞!!
山奥の別荘に集まった29人の男女がおりなす異様サスペンス大作!!

人間心理への鋭い洞察と見事なトリックで日本推理小説史上不滅の名作といわれる坂口安吾の同名小説の映画化。監督は数々の異色ロマンポルノを発表し他の追従を許さぬその独特な世界観で熱狂的なファンを抱え、約20年間の失踪の末に今年突然その姿を現して話題となった伝説の監督、曽根中生。曽根監督は学生時代から坂口安吾に傾倒し、本作は長年映画化を考えていた末の念願の企画だったという。70年代に活躍したプログレバンド、コスモスファクトリーによる不吉な音楽、出演者たちの怪演と多数登場する奇人・変人たち、そして曽根監督ならではの不穏な空気。本作は“異様”という言葉が最もしっくりくる、世紀の怪作である。

1977年3月15日劇場公開

＜あらすじ＞
今をときめく流行作家の望月王仁は、心臓を短刃で一突き、一糸まとわぬ裸体で殺されていた。事件が起こったのはN県きっての富豪、歌川多門の豪邸、昭和22年の夏、敗戦による混乱の最中であった。王仁の死体が発見された7時間後に、警察の一行が到着する。それは歌川家が人里はなれた山中にあったからである。事件が起きたとき、歌川家には女中含めて29人にも及ぶ男女がいた。作家、文学者、詩人、劇作家、女優、画家、として素人探偵など錚々たる面々。いづれ劣らぬ変人、奇人ぞろいである。愛欲、名声への嫉妬、近親相姦的愛情などが入り乱れた異様な空気の中、探偵の推理をあざ笑うかのごとく最初の殺しを含めて八つの殺人事件が起こる。この「不連続殺人事件」に秘められた恐るべきトリックとは何か・・・。