＜あらすじ＞
『カルメン故郷に帰る』
田舎に帰ってきた脳天気なストリッパー、カルメンが引き起こす騒動を描いた傑作コメディ。日本初のカラー劇映画作品。

『女』
強盗と情婦の愛憎逃避行。出演者2人だけで劇を進行させる大胆な設定が話題となった。天才ならではの見事な演出。

『肖像』
ある画家一家の土地を騙し取ろうと企むごろつきと情婦。しかし事態は思わぬ方向に転がり…。人情味あふれる佳品。

『破戒』
部落の出であることを隠して教壇に立つ青年・ 瀬川丑松の苦悩。因習と偏見を扱った島崎藤村の同名小説の映画化

『お嬢さん乾杯』
没落貴族のお嬢様と戦争成金の男。2人はひょんなことからお見合いすることになり…。粋な演出は冴えるコメディ。

『四谷怪談(前・後篇)』
お岩に田中絹代、伊右衛門に時代劇初出演となる上原謙を配したキャスティングが絶妙。他のキャストも豪華だ。

『破れ太鼓』
傲慢な性格ゆえ家族と理解し得ない(けど憎めない)男の意地と改心。時代劇スター、バンツマには珍しい時代劇。

『婚約指環(エンゲージ・リング)』
田中絹代プロの旗揚げ作品で、三船敏郎が出演した唯一の木下作品。病弱な夫と若い医師の間でよろめく人妻の姿を描く。