＜商品の情報＞
J=C・カリエールのトリッキーな脚本を得て、遺作においてまで性愛へのエネルギーが充満する、ブニュエル自身とまるで等身大であるかのような愛と幻惑の寓話。レイ扮するブルジョワの老紳士ワチューは、若く美しい小間使いコンチータに夢中になり、彼をものの見事にあしらう娘が、小悪魔的な娼婦にも、汚れなき乙女にも見えて……。原作のP・ルイスの小説『女とあやつり人形』はこれで五度目の映画化。

＜あらすじ＞
パリ行きの列車に乗り込んだ老紳士マチュー(フェルナンド・レイ)は、彼を追いかけてホームを走ってきた女性に、いきなりバケツの水をかける。事の発端は数年前-。裕福なマチューの家に、ある日、美しい女性コンチータ(キャロル・ブーケ、アンヘラ・モリーナ)が家政婦としてやってくる。美人で気位の高い彼女にすっかり魅了されてしまったマチュー。なんとか彼女の気を引こうと必死になるが、自分を愛しているなら、体は求めるなと、コンチータはつれない。その手練手管に見事にはまってしまったマチューは、彼女の欲するままに金やプレゼントを与えるが、尽くすたびに裏切られるという、恋の罠に陥ってしまい…。