＜あらすじ＞
『二十四の瞳』
瀬戸内海小豆島を舞台に繰り広げられる大石先生と12人の生徒の物語。

『花咲く港』
南九州の港町に現れた2人のペテン師が繰り広げる珍騒動。木下監督のデビュー作。

『生きてゐる孫六』
「孫六」という銘刀をめぐって繰り広げられる喜劇。

『歓呼の町』
隣り合わせに住む4軒の家族が疎開するまでの3日間を追ったドラマ。「疎開を悲しく描いてはいけない」と軍部から言われながら、木下監督はその意向を殆ど無視している。

『陸軍』
戦争という視点から描いたある一家の年代記。息子を戦地に送り出す母親役の田中絹代が延々と後を追いかけるシーンは、「軍国の母らしからぬ」と軍部から批判された。

『大曾根家の朝』
戦後第1作目。戦争によって平和な家庭を滅茶苦茶にされた大曾根家。そこへ軍人の叔父が我が物顔で乗り込み…。

『わが恋せし乙女』
のどかな牧場で兄妹のようにして育てられた血のつながっていない男と女。簡潔かつ詩的な演出で綴られた木下監督初の本格ロマンス。

『結婚』
相思相愛の男と女。しかし女の父は失業中、弟は大学生である。男の方には女の家族の面倒を見るだけの経済力もなく結婚に踏み切れない。

『不死鳥』
戦争によって引き裂かれた男女の愛を回想形式で描いた作品。上原謙の代役として佐田啓二が主演デビュー。