＜商品の情報＞
君が手を伸ばして、葉に触れ、水滴がしたたった・・・、地に降る雨のように。

ギリシャの孤児エレニはアレクシスとささやかな約束をした。
地に降る涙のように・・・美しい旅への出発。

追悼 テオ・アンゲロプロス監督
監督自身によるHDマスターにて、ブルーレイ化!!
字幕翻訳を手掛けた作家・池澤夏樹による追悼文も掲載。

『エレニの旅』で描かれる愛と悲しみ、歴史の激動は、私の母が実際に生きたものです。―テオ・アンゲロプロス

2004年ベルリン映画祭正式出品
2004年ヨーロッパ映画賞国際映画批評家連盟賞

原題 TRILOGIA I: TO LIVADI POU DAKRYZEI

2005年4月29日日本公開(フランス映画社配給)

＜あらすじ＞
『エレニの旅』は、神話的な風格の物語を心にしみいる映像美で語りかける。難民たちが生活する大きな村落ふたつを実際につくりあげ、しかも、村のひとつを実際に水没させる…。映画本来の手作りの美の実現、その冒険と確信がこの映画を永遠の名作にした。ロシアのオデッサから革命の勃発で母国に逆難民としてくるギリシャ人たち。そのなかに孤児エレニがいる。彼女は〈ニュー・オデッサ〉の村でスピロス一家の養女として育ち、一家の息子アレクシスの子供をひそかにみごもるが、やがてスピロスに結婚を迫られてアレクシスとともに逃れ、音楽家のニコスに助けられて旅に出る…。
1919年から1949年に至る激動のギリシャ史のうねりの中で、時代に翻弄されながらも、一途な愛で行き抜くエレニ。女性を主人公とする叙事詩映画の美しい傑作である。