＜商品の情報＞
美しい村 静かな暮らし 聴こえてくる魔物の足音

暴力、偽善、欺瞞。人間の醜さを体現する大人たち。そして、「純粋の印」として白いリボンをつけることを強要される子供たち。
『ファニーゲーム U.S.A.』『ピアニスト』の鬼才ミヒャエル・ハネケがあぶりだす人間の暗部、暴力の連鎖!

クエンティン・タランティーノ、ラース・フォン・トリアー、ペドロ・アルモドバル、アン・リー、ケン・ローチ、アラン・レネ。2009年カンヌ国際映画祭、歴代パルムドール受賞監督の新作が並んだヴィンテージ・イヤーにパルムドールの栄冠に輝いたのが、ミヒャエル・ハネケ初のモノクロ作品『白いリボン』だった。共同体が織り成す権力関係から生れる悪意。やがてすべては戦争へとなだれ込んでいく・・・。その完璧な映像世界と緊迫感の中、ナチズムへの予言を観るものに突きつける圧倒的な衝撃。ハネケの集大成となった本作は、世界の映画賞で40部門以上もの受賞を果たした必見の傑作である。

＜あらすじ＞
舞台は第一次世界大戦前夜の北ドイツの小さな村。大地主の男爵を中心に、人びとが静かに暮らすプロテスタントの村を、数々の奇妙な事故が襲う。はじまりはドクターの落馬事故だった。小作人の転落死、男爵家の火事、荒らされたキャベツ畑、子供の失踪。それぞれの事件が、徐々に村の空気を変えていく。誰の仕業なのか、皆が不信感を募らせる。そして。村人たちの素の顔が次第に浮き彫りになっていく。陽気な収穫祭に沸き、澄んだ賛美歌の響く教会に潜む、悪意、暴力、嘘、欺瞞。少年の腕に巻かれた白いリボンは、「純粋で無垢な心」を守れるのだろうか。