＜あらすじ＞
フリフリのファッションで天然ボケ、しかし一度嗅いだ匂いは忘れないという特殊な嗅覚を持つ新米刑事（デカ）、花森一子（通称・ワンコ、多部未華子）の活躍を描く。警視庁刑事部捜査一課第八強行犯捜査殺人捜査13係に配属された一子は、殺人事件の主犯を追って現場へ急行する。待っていたのは13係の個性的なメンバーたち。禁煙中の小松原（吹越満）、元相撲部の和田（石塚英彦）、いつもアイロンの匂いがする柳（大倉孝二）、捜査一課1年生の桐島（手越祐也）、バター臭いデューク（水上剣星）、なぜか病院の匂いのする五十嵐（佐野史郎）。そんな先輩刑事たちの活躍で、その日も迅速に犯人逮捕と相成った。署に戻ると、銭勘定にセコい係長・門馬（升毅）、「落としのシゲ」こと重村（沢村一樹）、そして警視総監の松田（伊東四朗）たちが一子たちを出迎えた。天然ボケの一子は先輩刑事たちに邪魔もの扱いされながらも、刑事としてのやる気だけはみなぎらせている。翌日、一子は新たな現場へと向かう。被害者の男はビルの屋上から突き落とされ、殺されたらしい。そこへ優秀な警察犬、シェパードのミハイル（フィトス・オブ・セイントフジJr.）が、鑑識課員の田村（田口トモロヲ）とともにやってくる。ミハイルはさっそく死体の匂いを嗅ぎ、被害者が突き落とされたビルを特定する。いっぽう一子もこっそり被害者の靴の匂いを嗅ぎ、やはり同じビルを嗅ぎ分けていた。被害者の男・難波はフリーのジャーナリストで、社会派ネタを専門にしていたという。犯人は暴力団関係かヤミ金融か、それとも―。そんなとき一子は現場の屋上で、思いもかけない匂いを嗅ぐ。「なんで？あの人の匂いが……？！」一子は匂いの主を確かめるべく、ある人のもとを訪れる。一子が嗅いだ匂いは―警視総監の松田の匂いだった。松田は一子がまだ小学生だったころ、その才能を見抜き、将来刑事になれと勧めてくれた人物だ。まさか総監が犯人？ そして意外な事実が明らかになっていく……。（第1話より）