脱退したオジー・オズボーンの後任に元RAINBOWのロニー・ジェイムズ・ディオを迎えた伝説的英国ヘヴィ・メタル・バンドによる英国ヴァーティゴ・レコードから当時は2枚組として発表されたバンド2作目となるライヴ・アルバムです。メンバーはロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ヴィニー・アピス(Dr)の4人に加え、ジェフ・ニコルズ(Key)が参加。プロデュースはアイオミとバトラーが担当。アルバム・ジャケットのキャラクター達は収録楽曲を表したものです。80年発表のオジー在籍時のライヴ・アルバム「LIVE AT LAST」はバンドの許可なく発表されたために当時は非公式な作品として認識されていたため、実質的には本作がバンド初のライヴ・アルバムとの位置付けでした。また、同年にオジーがBLACK SABBATH時代の楽曲で構成されたライヴ・アルバム「SPEAK OF THE DEVIL」を発表したことに対抗する意味合いもあったようです。「MOB RULES」米国ツアーにおけるライヴ音源を収録、SEの1.E5150を皮切りに、ロニー時代の代表曲である2.NEON KNIGHTS、4.CHILDREN OF THE SEA、5.VOODOO、9.THE MOB RULES、10.HEAVEN AND HELL、11.THE SIGN OF THE SOUTHERN CROSSのみならず、オジー時代の3.N.I.B.6.BLACK SABBTH、7.WAR PIGS、8.IRON MAN、12.PARANOID、13.CHILDREN OF THE GRAVE、14.FLUFFといった楽曲がロニーの抜群の歌唱で聴けるのがポイントです。全英13位、全米37位を記録しましたが、本作のミキシング作業の過程でロニーがアイオミらに無断で自身のヴォーカルを目立たせたとしてアイオミらと揉め、ロニーとヴィニーがバンドを脱退するに至ってしまいます。