＜商品の情報＞
どつぼにはまって、さあ大変。

主演・富田靖子。
CM界の鬼才がその持てる感性をすべて注ぎ込んで監督に初挑戦した、市川準第1回監督作品。

■長年の夢でもあった映画監督に全力を注いだ市川準監督渾身のデビュー作。東京を舞台にオールロケーション撮影で描く、POPなアンチTOKYO物語。

■富田靖子が"心がブス"な女の子を好演。さらに実力派女優・大楠道代やイッセー尾形など、ドラマに厚みを加えている。

■原由子(サザンオールスターズ)が主題歌「あじさいのうた」の作詞・作曲・歌を担当。

■第6回ファーイースト映画祭招待('04)/キネマ旬報ベストテン第8位、同読者選出ベストテン2位

「女優富田靖子にとっての試金石であるような、コンプレックスの塊りの青春をはんぱでなく描くこと。それが目標です。どつぼにはまらない青春なんて、なんの価値もないのだということを、靖子の肉体を借りて表現できれば、新しい、魅力的な映画になると思います。」(市川準/プレスシートより)

＜あらすじ＞
森下麦子は18歳。生まれ育った片田舎で、めいっぱいひねくれてしまった"心がブス"の女の子。そんな自分を捨てて新しい自分を発見するために東京へ上京した。神楽坂で芸者置屋をしている叔母の胡蝶(大楠道代)の許で、高校へ通いながら鈴女(すずめ)という名前をもらって芸者見習いをはじめる。しかし転校した高校にも馴染めず、厳しい芸者修業にも身が入らず、心の空洞を抱えたまま日々を過ごしていく。やがてボクシング部の津田(高嶋政宏)に思いを寄せるが、彼には彼女がいた。あるとき、そんな鈴女を見かねた置屋の老人・辰巳に「八百屋お七」の墓へ連れて行かれる。そして、これまで憎んでしかいなかった母の過去を初めて聞かされる。彼女の中で何かが少し変わり始めていた…。もう逃げるのは止めよう、なにがなんでも文化祭で「八百屋お七」を踊ろう。渋る胡蝶を説きふせて、「八百屋お七」の厳しい特訓がはじまった。そして文化祭当日、降りしきる紙吹雪の中で踊る鈴女だったが…。