ジャーマン・メタルの代表格にしてメロディック・スピード・メタルの先駆者たるバンドによるノイズ・レコードから発表された2枚目スタジオ・アルバム(邦題は「守護神伝 第一章」)です。母国で15位、全米104位を記録し、25万枚以上を売り上げました。当初は88年に発表される3枚目「PART.2」との2枚組として発表する構想であった様です。プロデュースはトミー・ニュートンとトミー・ハンセンが担当。バンドの弱点でもあったヴォーカルの弱さを補うべく、選任ヴォーカリストとしてJUDAS PRIESTのロブ・ハルフォードやQUEENSRYCHEのジェフ・テイトと同タイプのマイケル・キスク(Vo)を迎え、伸びのある歌唱を披露しています。バックを固めるメンバーはカイ・ハンセン (G)、マイケル・ヴァイカート(G)、マーカス・グロスコフ(B)、インゴ・シュヒテンバーグ(Dr)の4人。今後のメロスピ作品の定番となるオーケストラ風のオープニング曲1.INTIATIONからのスピード・ナンバー2.I'M ALIVEにおけるツイン・ギターでのソロ・パートが素晴らしいです。ブリッジからコーラスにかけての疾走感が抜群の4.TWILIGHT OF THE GODS、キャッチーなギター・リフと歌メロの代表曲6.FUTURE WORLD、ドラマティックに展開する13分超の7.HALLOWEENも最高です。ライヴではタイトル・コールを叫ぶ事が必至の3.A LITTLE TIME、哀愁のあるバラード5.A TALE THAT WASN'T RIGHT、官能的なギターを聴かせるアウトロ8.FOLLOW THE SIGNも良く、ヘヴィ・メタル史に残る名盤であります。