＜あらすじ＞
清涼なる世界、文殊菩薩を祀る霊場。／山西省にある五台山は、寺院建築物の多さ、華やかさ、高い塔により、中国有数の仏教名勝地となり、中国四大仏教名山の第一に数えられます。五台山は、“文殊菩薩”が布教し居住した場所です。したがって、五台山は文殊菩薩を祀っており、文殊菩薩の霊場なのです。西暦９０７年、後梁時代に建てられた南山寺は、海抜１７００メートルの正南山の中腹にあり、７層に及ぶ華やかな建物と１８の建物が建ち並ぶ、威風堂々とした寺院です。また仏光寺は、北魏の孝文帝の時代に創建された中国の有名な寺院で、五台山の数ある寺院の中でも独自の特色を持つ寺です。隋唐の時代には、仏光寺の名声は、遙か長安、敦煌、日本にまで及んでいました。仏光寺には、四絶といわれる貴重な建築物、仏像、壁画、墨跡があります。そして、五台山は、その文化的価値により、２００９年、世界遺産に登録されました。