＜あらすじ＞
達磨禅師、面壁九年、彗可が師の面前で断臂し教えを請う。河南省嵩山の少室山の麓、五乳峰の下にあるのが少林寺です。嵩山は泰山、華山、恒山、衝山と共に五岳の一つで、山は七二峰より成っています。最高峰の嵩頂からは、北に黄河を望み、山中には名勝古跡が多く、中でも少林寺、中岳廟、嵩岳寺塔などが有名です。少林寺は北魏の太和十九年（４９５年）、孝文帝がインド僧“仏陀禅師”のために創建、孝昌三年（５２７年）、インドよりきた“達磨”がこの寺で禅宗を開いたので、禅宗の祖庭となりました。唐のはじめ、少林寺の和尚達が唐の太宗を助けて戦った功績があって後、少林寺拳法は有名となったのです。現在、少林寺には山門、達磨亭、白衣殿、地蔵殿、千仏殿などがあります。