＜あらすじ＞
“慧遠”は“廬山慧遠流”の念仏と修行で、阿弥陀浄土宗を開いた。／江西省の、世界遺産にも登録される名山、廬山。そのそばにある東林寺は、およそ東晋の太元９年、１６００年余りに開かれ、創始者は中国仏教史上有名な僧侶“慧遠”です。３０年間、慧遠は町に姿を現すことなく、足は決して寺の門を出ることなく、この壁の中に閉じこもり、大乗仏教八宗の１つである阿弥陀浄土宗を開いたのです。慧遠こそが浄土宗の開祖であり、東林寺は自ら、浄土宗の祖寺となりました。また、唐の大宝９年、有名な“鑑真和尚”は日本に渡る前にここを立ち寄り、東林寺の僧侶“智恩”を伴い、日本に説法に赴いたのです。西域の仏教界は、かつて「東に向いて首を垂れ、廬岳に献心す」と東海寺への仰慕を表しました。東林寺は楽土の伝播者であり、中国浄土宗の祖寺なのです。