＜商品の情報＞
ジョセフ・ロージー監督「ドン・ジョヴァンニ」(79)で話題となったゴーモンが、次に取り組んだのがジョルジョ・ビゼーの代表作にしてフランス・オペラの代名詞「カルメン」である。この作品を見事に映像化したのは、イタリアの名匠フランチェスコ・ロージ監督である。カルメン役に抜擢されたのはジュリア・ミゲネス。スペイン・フラメンコ舞踊界を代表するアントニオ・ガデスの振付けも手伝って大胆な演技と踊りを披露して一躍脚光を集めた。ドン・ホセには当時この役を当り役としていたドミンゴが熱演。さらにエスカミーリョにライモンディや、ラフォン、ル・ルーといった豪華な面々が脇を固めた。スタッフは撮影のデ・サンティスらロージ監督のイタリア最高峰のチームが結集し、85年のドナテッロ賞を8部門独占受賞。

＜あらすじ＞
スペイン、アンダルシア地方。タバコ工場で働くロマの女カルメンは、同僚を切り付けて拘留される。手続きにあたった伍長ドン・ホセを丸め込んで逃走。引責で拘留されたホセは釈放後、彼女の過ごす仲間の酒場に向かうが、誘惑され任務を捨て密売に同行するはめに。しかし、カルメンの心は闘牛士エスカミーリョに移っていた。彼女に捨てられたドン・ホセは彼女を取り戻そうと闘牛場に現れるが・・・。