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さらに緩急をつけたロック・サウンドを堪能できる3作目。3代目ギタリスト、ダニー・ジョンソンはアリス・クーパーやロッド・スチュワートなどのバックを務めてきたセッション畑の出身で、イングヴェイやスティーヴのような超絶プレイこそ弾かないものの、オーソドックスなロック・ギターが随所でひらめきとセンスを感じさせる。1980年代ならではのシンセとドラムスをフィーチュアしたサウンドは時代を感じさせる一方で、グラハムが1968年にマーブルズの一員としてヒットさせた「オンリー・ワン・ウーマン」の再録（作曲はビー・ジーズ）、バンドをサポートし続けた日本のファンへのプレゼント「オハヨー・トーキョー」など、過去2作以上に音楽性を広げ、それでいてグラハム節が終始冴えわたるアルバムだ。隠れた名盤とうたわれながら長らく廃盤であったため、今回の再発はファンを驚喜させるだろう。本作を最後にグラハムは一度バンドを解散させ、インペリテリに身を投じる。