＜あらすじ＞
私はゾンビの手を取って歩いた・・・。美しく有能な看護婦（戦前からの人気女優フランセス・ディー）が富豪に頼まれ、妻を看護するために太陽が降り注ぐハイチの豪邸に招かれる。そこで体験した身の毛もよだつミステリアスな恐怖。夜ごとに二階から漏れるすすり泣き、その声の主は彼女の患者であり、そぞろ歩きする白い死装束をまとった女。現地ブードゥー族のまじない師に呪いをかけられ、生きている死体ゾンビとなって俗界と死界との間をさまよう一種の西洋キョンシー！妖しく胸をかきたてるブードゥーのリズムに誘われ、看護婦はゾンビの手をとって薄闇の海岸を歩き、ブードゥーの儀式に遭遇する。英文学の名作「ジェーン・エア」から自由奔放に脚色、ブードゥー教の神秘と、科学的懐疑をミックスした。優れた撮影技術を美術に支えられ、フランスからハリウッドへ逃れたジャック・ターナーが監督。編集はのちの巨匠マーク・ロブソン。