＜商品の情報＞
ざらついたビートとハイパー・ジャズのアクセント、そして繊細なエレクトロ・ポップが交互に混ざり合う、Rephlexの伝統的な音に恩恵を受けたメランコリック・エレクトロニカを奏で、「Sestrichka」「Sentimental」という2枚のアルバムがスマッシュヒットを記録したNikakoi。廃盤となっていたその2枚のアルバムを軸として作られたのが本作。完全なる再発アルバムとは違い、自身がセレクトした「Sestrichka」からの9曲と「Sentimental」からの11曲、そして新たにレコーディングされた10曲が加えられた作品である。全30曲完全に新しい曲順で新旧トラックを混ぜて出来たハイブリッドな内容は、単なる曲の寄せ集めとはワケが違う。2時間以上にわたるこのアルバムはまさに宝箱の中の掘り出し物、変化に富んだ内容の濃い作品であり、それはまるで映画のようでもある。映画やビデオを監督、編集するアーティストのように、「Selected」はその混沌としたリズムと心の奥を揺らすメロディで作られたパノラマ・スクリーンに感情を映し出す。Nikakoiの軽快なリズムとメランコリックなリフレインは90年代のエレクトロニカとIDM（インテリジェント・ダンス・ミュージック）の面影を豊富に漂わせるが、それは単なる復元ではない。