＜あらすじ＞
売れないタレント・太田俊哉は、芸能界のスキャンダルをもみ消す“掃除屋”として食い扶持を稼いでいた。そんな彼のもとに、事故を起こしたスターの代役として、大作映画主演の話が舞い込んでくる。しかし、主役の交代に伴い、製作費は大幅にダウン。不安げな監督・溝口をよそに、プロデューサーの白石は週刊誌のライター・石川勝を抱きこんで、映画の話題づくりを狙う。それは、俊哉と共演する大物お騒がせ女優・会田昌代との熱愛記事をでっち上げることだった。結果的にマスコミの注目を集めることには成功するが、波乱含みのクランクインとなった。撮影開始早々、俊哉のいい加減な態度に現場は大混乱に。それを見かねた昌代の厳しい演技指導の甲斐もあって、俊哉は俳優としての自覚に目覚め、現場も一体感を取り戻す。それも束の間、出演者やスタッフにスキャンダルが発覚し、現場を離れる者が次々と出始めた。原因は、映画製作の裏側を嗅ぎ回っていた石川だった。さらに彼は、切り札ともいえる特ダネを暴露する。俊哉は大スター・泉大作の隠し子だというのだ…。