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独特の都会的なメロディー・センスと、ニヒルなヴォイスで人気を集めたカルトな天才SSWタイグァーラ。これは初CD化となる1973年の『Fotografias』。それまでの彼のキャリアすべてを総括し、自身の持つ引き出しの一つ一つに収められた、まさにポートレートを紐解くような旋律で彩られたトラックが、無類の印象を与えてくれる。自然体でありつつ斜に構えた姿勢と、策士たる風情が相まったサウンドで、トロピアリアとも、クルビ・ダ・エスキーナとも違う、70年代MPBの隙間とも言うべき音像。