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09年注目SSWアーティスト、ホーリー・コンランのファーストアルバム。フィオナ・アップルやもっと遡るとローラ・ニーロにも通ずるような陰影をたたえた作品。ピアノで全曲弾き語りですが、これを10曲やって全編聞かせるためには相当の力量が無いと聞いている人を最後まで引きつけておくことはできないものですが、彼女はそれを難なくクリア。2曲目は途中ストリングが入り、音階の使い方が前述のフィオナっぽくもありつつホーリーの個性が出ており、お勧めです。若干ジャズボーカルっぽい感じで歌う4曲目はエモーショナルに。5曲目は一番ボーカルを魅せるに最適なトラックであり、このしっとり感溢れるバラードは秀逸。6曲目の導入部分に至っては和音の使い方がトリ　エイモスっぽくもあります。やはりクラッシック音楽の素養はここでも感じられますが、その世界感をすんなりポップミュージックの文脈で表現＆オリジナル感溢れる作品をこれだけ作れるのは凄い才能ですよ。全国の女性SSWには是非チェックしていただきたい作品です。