＜商品の情報＞
1969年の創刊以来、ミュージック・マガジン誌上で高い評価を受けたノミネート1050作品を対象に、46人のレギュラー執筆陣がそれぞれベスト40を選出。これを集計して、40年間を通したベスト200アルバムとランキングを決定しました。選ばれたアルバムはひとつひとつ選者が思いを込めて、ていねいに紹介します。各選者のベスト40もすべて掲載します。

選・文=相倉久人/五十嵐正/石田昌隆/今井智子/今村健一/宇田和弘/大鷹俊一/大貫憲章/岡村詩野/小倉エージ/小野島大/亀渕昭信/河地依子/北中正和/小出斉/小嶋さちほ/小山守/志田歩/真保みゆき/鈴木孝弥/鈴木啓志/高橋修/高橋健太郎/鳥井賀句/中村とうよう/名小路浩志郎/萩原健太/原雅明/原田尊志/広川裕/深沢美樹/保科好宏/保母大三郎/松尾史朗/松山晋也/宮子和眞/ムードマン/矢口清治/安田謙一/矢吹申彦/山岸伸一/山口智男/湯浅学/油納将志/和久井光司/渡辺亨

(ミュージック・マガジン創刊40周年記念特別企画)

◆40年間の歩みを映し出すオール・ジャンルの名盤群
　ロックという新しい音楽を正当に把握するための活字メディアとして、1969年に『ニューミュージック・マガジン』は創刊されました。それから40年間、途中で誌名から“ニュー”が取れたけれども、創刊以来の姿勢を維持しながら歩んできたつもりです。ただし、創刊時に掲げていた“ロック”の雑誌という括りからは、けっこう早い時期に逸脱しています。
　「創刊した69年の時点でロックが担っていたものを、その後、ロック以外にもソウルやサルサやアフリカ音楽やブラジル音楽や、さまざまな音楽も担うようになった。(中略)われわれがロックに求めたものをロック以外の音楽が与えてくれると分かったら、それにも注目するのが当然の役目だろう、というのが基本方針だ」と、創刊30周年の99年4月号で中村とうようが書いています。まさにこれが『ミュージック・マガジン』の色だとぼくも考えています。
　ロックだけのランキング、名盤ガイドならいろんなところにあるでしょうが、ここではオール・ジャンル。40年間の名盤の中から名盤を選び出すランキングは、ほかではお目にかかれないはず。ぜひご堪能ください。
ミュージック・マガジン編集長 高橋修