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54年にテキサス州ダラスで生まれたスティーヴィーは、兄ジミーの影響もありアルバート・キングやB.B.キングなどのブルースにのめり込み、やがてギターを手にします。ストラトキャスターを駆使しながら自身のバンド、ダブル・トラブルと共にテキサスのバーからそのキャリアをスタートしますが、脚光を浴びたのは83年のデヴィッド・ボウイのアルバム「Let's Dance」でのプレイによってでした。EPICからのデビュー作は、そうした事もあって大ブレイクし、ゴールドディスクを獲得します。以後、ブルース・ロック・アルバムをリリースしグラミー賞も受賞。将来を大きく期待されていましたが、兄とのヴォーン・ブラザーズ結成直後の90年に、ヘリコプター墜落事故により亡くなります。スティーヴィー・レイ・ヴォーンは、マイク・ブルームフィールド、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスらと同様の足跡を歩んできました。彼の大きな役割は、ロックが主流として存在する中、ブルースを活性化させる象徴となった事です。