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ラヴァーズ・ロックの定番として長く愛されているのが、ジャネット・ケイの「ラヴィング・ユー」です。オリジナルは、75年に全米1位を記録したミニー・リパートンの名曲。ジャネット・ケイはロンドン生まれのジャマイカ人。77年、友人のリハーサルでたまたま歌っているのを聞いたアスワドのメンバー、トニー・ガッドが彼女の声に惚れこみ、この曲をカバーすることに。まず英国でスマッシュヒットし、翌年発表したシングルはヨーロッパで軒並み1位を記録、レゲエで1位となった最初の英国黒人女性としてギネスブックにも認定されたそう。日本においては、歳月を経た91年、国内で企画された彼女のアルバムに、新たに録音し直した同曲が収録されたことがきっかけで爆発的なヒットとなりました。それを機にレゲエの一大ブームが起き、ジャネット人気はさらに高まり、来日公演や日本独自のアルバム制作も行うことになりました。ブームが落ち着いた今も、彼女はマイペースでコンスタントに作品を発表しています。身も心も預けたくなるような母性的で温かい歌声とレゲエ特有のゆったりしたグルーヴは、ジャネットの永遠の魅力です。