＜あらすじ＞
警察庁の最高機密を扱う警察官房の審議官・長嶺が第九の副室長を兼任することになった。エリート中のエリートである長嶺は冷血動物のような思考回路を持つ男だった。そんな長嶺に連れられて、青木は死刑が決まった囚人を刑が執行されるまで保養させる、ある施設にやって来る。この１カ月の間、死刑囚が相次いで殺害され、しかも事件の寸前に、謎の停電があり、事件の瞬間を監視カメラが捕らえていないという。そんな中、施設で突然停電があり、平岡という死刑囚と同じ房にいた真壁という死刑囚が先を尖らせた歯ブラシで胸を突かれて死亡する事件が起きる……。