＜商品の情報＞
【濃くて深いコーヒーのように薫りたつピアノ･トリオ登場。】

俄然注目のアルゼンチン･ジャズ・シーンだが、その中でも”アルゼンチンNo.1ピアニストの呼び声高いエルネスト・ホドスの2008年トリオ作品。マイルス･デイヴィスの『クールの誕生』に端を発し、1940年代後半から50年代にかけて“クール・ジャズ”とか“トリスターノ派”などと言われ、理論的で現代音楽に影響を受けたテーマやコード進行で、テンションが高いと思われがちなサウンドを展開した（実は現代の耳で聴くととても寛いだヒーリング･ジャズにも聴こえますが…）、レニー・トリスターノ、リー・コニッツ、ウォーン・マーシュ、ビリー・バウアーといった白人ジャズ･アーティスト達の楽曲のみをエルネストが取り上げる（digする）という、意外とありそうでなかった企画。ただ、それをそのままカヴァーするのではなく、現代のアーティストらしく様々なスタイルを経た上に自身の血であるラテンのフレイヴァーもほんの微量混ぜながらの、実に良質なコンテンポラリー･ジャズ･ピアノ･サウンドに仕立てているのはさすが。