＜あらすじ＞
■ストーリー
萩原健太郎（織田裕二）は今年25歳。親を亡くし、大学を中退してからこの5年間、小学5年になる祐介（富田樹央）と2年になる浩（森廉）の弟2人を育ててきた。といっても勤め先は小さな町工場で安月給。いつもお金がない。楽天的な健太郎は気にもかけないが、しっかり者で家事を預かる祐介は苦労が多い。浩は豚の貯金箱を大切にしていた。健太郎は今日も祐介の作った魚1匹を3人で突つく朝食を済ませて狭いアパートを出た。給料日なので、今夜は焼き肉屋でぜいたくしようと祐介たちと約束していたのだが、工場に着いてみると倒産騒ぎ。債権者が押し掛け、社長は雲隠れ。不景気風で、再就職もままならず、外資系の保険会社ユニバーサル・インシュアランスではやり手の重役・柏木麗子（高樹沙耶）から門前払いを食わされる始末。そして家へ帰ればサラ金の取り立て。見かねた中学、高校時代からの幼馴染み・神田美智子（財前直見）の口利きで、ようやく美智子と同じビル管理会社に職を得る健太郎。その仕事は、あの門前払いを食わせた保険会社の清掃と夜警だった。