＜あらすじ＞
彰太郎 (二宮和也) は鉄道が大好きな愛らしい「自閉症」の青年。母親の 晴江 (田中美佐子) は障害を少しでも克服しようと、彰太郎が小さい頃から山登りに連れて行き、身体を鍛えさせていた。そして彰太郎の人より並外れた走る能力を発見し、走る時だけは人と変わらない息子の姿に希望を持ち、粘り強くマラソンの練習をさせていた。ある日、福祉施設に自閉症の取材で雑誌記者・さなえ（桜井幸子）がやってくる。そこで晴江と知り合ったさなえは、彰太郎が出場する10キロマラソン大会を取材。 彰太郎のランナーとしての素質を目の当たりにして、フルマラソン(42.195キロ) に挑戦してみては、と晴江にすすめる。そして、訳あって陸上から離れていたマラソンランナーの 野口洋二 (松岡昌宏)がコーチを務め練習を開始する。走る素質はあるものの、「自閉症」ゆえの様々な障害を克服しなければならない彰太郎に最初は戸惑っていた洋二。しかし、練習を重ねるうちに子供のように純粋で率直な彰太郎を少しずつ受け入れるようになる。そして彰太郎も洋二に心を開き始め、フルマラソン大会出場に向けた練習を続ける…。