＜あらすじ＞
「逃げな、俺の墓場はここに決まったんだ。」組を抜け愛人と駆け落ちしようとしたチンピラが、連れ戻され拷問を受けたすえに、指を詰められる。そして数年後、男はボスへの復讐のために№1の殺し屋となり、その目的を果たすべく、二人の殺し屋と麻薬の取引現場を襲撃するが、ボスの愛人、仲間たち、それぞれの裏切りと愛憎によって、壮絶な果たし合いへと展開していく。全編が激しい撃ち合いのアクションシーンによって描かれる異色の若松映画であるとともに、自身の監督作『荒野のダッチワイフ』(67)、『毛の生えた拳銃』(68)、鈴木清順『殺しの烙印』(67)、梅沢薫『濡れ牡丹 五悪人暴行編』(70)に連なる大和屋竺の殺し屋シリーズ幻の一作が、歴史的なネガの発見により、奇跡の再登場を果たす!