＜あらすじ＞
スペイン内戦時、フランコ司令官率いる国民戦線軍に義勇心から参加したイタリア人ジョルジョ・ペルラスカ。退役し、今は牧畜の買い付けに従事する彼は、商用でナチス支配下のハンガリーを訪れ、そこでユダヤ人の苦難を目の当たりにする。病院にかくまわれた老人や子供たちまでも恐怖に陥れるナチス親衛隊。冷血のアイヒマン指揮下、将校ブライベルの進めるユダヤ人収容政策に対抗するべく、ペルラスカが取った手段。それは、首都ブダペストから責任者が待避したスペイン公使館で、ニセ領事として振る舞うことだった。偽りの身分が明らかとなれば、自らはもちろん、かくまった人々の命も奪われてしまう。厳しさを増すナチスの追及に、ペルラスカはどう対抗していくのか？