＜あらすじ＞
《連作「六つの教訓物語」第四話》 奔放な少女に翻弄される男の夏の体験 フランス初の「ヒッピー映画」と評された、ロメールの出世作。対抗文化を担う新世代の若者像を体現する三人の個性的な若者が起用され、自分たちの素に近い人物を演じている。画廊をオープン予定のアドリアンは、仕事でロンドンに行くモデルの恋人の誘いを断わり、サン=トロペで中国の骨董品の収集家との商談のため、友人の別荘に滞在することにする。別荘には彼の友人の前衛芸術家ダニエルが待っていたが、アイデという若い女性もいた。奔放な彼女の存在は、規則正しく静かに休暇を過ごすと決めていたアドリアンの心を乱す。本ディスクのみの同時収録作品『ある現代の女子学生』は、科学研究を志す女子学生の日常についての記録映画。本国でもなかなか観る機会のなかった貴重な作品。朗読は後に『モード家の一夜』に出演する、高名な舞台演出家のアントワーヌ･ヴィテーズ。