＜商品の情報＞
あの日、広島に降った「黒い雨」に人生を翻弄されつづけた女―井伏鱒二の歴史的名著を、抑制された表現で見事に映像化した今村昌平の問題作ついに登場!!

第42回カンヌ国際映画祭 高等技術委員会グランプリ受賞
全キリスト教会審査員会・最優秀作品賞(エキュメニック賞)受賞
日本アカデミー賞 監督賞・脚本賞受賞

1989年5月13日劇場公開(東映配給)

＜あらすじ＞
日本を代表する巨匠今村昌平が、少年時代からファンであった井伏鱒二の名著を映画化した。撮影には「砂の器」などの野村芳太郎監督との名コンビで知られ、小津安二郎監督のもとで今村昌平と助手時代をともにした川又昂があたり、落ち着いた美しいモノクロームの映像を生み出した。音楽は、現代音楽の巨匠、「乱」「嵐が丘」の映画音楽も手がけた武満徹が今村監督と初コンビを組んだ。これだけの巨匠達が作り上げた映画だが、観客の感情をねじ伏せるような演出は無かったことは驚きである。今村監督はインタビューの中で「この映画の観客へのメッセージは、声高であってはならない。低声でなければと思いつづけて演出した。いつも後頭部に井伏さんの布袋さんみたいな顔が貼り付いているような気がした。何度か井伏さんと飲んだが、いつも声高でなく、低声だった」としている。