LPレコード WARNER BROS.RECORDSレーベル BS 2602(S40,109~110) ℗1972 WARNER BROS.RECORDS

「ヘヴィ・メタルの祖」とも呼称された英国はバーミンガム出身のヘヴィ・メタル・バンドによるヴァーティゴ・レコードから発表された4枚目スタジオ・アルバム(邦題は「ブラック・サバス4」)です。プロデュースはこれまでの作品を手掛けてきたロジャー・ベインに代わり、バンド自身とマネージャーのパトリック・ミーハンが担当、全英5位、全米13位を記録し、これまでに100万枚以上を売り上げています。メンバーはオジー・オズボーン(Vo)、トニー・アイオミ(G)、ギーザー・バトラー(B)、ビル・ワード(Dr)の4人。オジーの姿をとらえた写真とそれを囲むようにバンド名とアルバム・タイトルの大きなロゴが配置されたアルバム・ジャケットはあまりにも有名です。著名な米国のレコード・プラント・スタジオにてレコーディングが行われ、メンバーがドラッグまみれな状況にありながらも芸術的で実験性の高い作品を産み出しました。目まぐるしい展開とアイオミのギターが秀逸な1.WHEEL OF CONFUSION/THE STRAIGHTENERとギター・リフのインパクトが絶大な6.SNOWBLINDは名曲。ヘヴィなリフにキャッチーな歌メロを乗せた2.TOMORROW'S DREAM、イントロ・リフが禍々しくヘヴィな7.CORNUCOPIA、地獄のようなヘヴィ・サウンドが次々と迫る10.UNDER THE SUN/EVERY DAY COMES AND GOESといったバンドのステレオ・タイプ的な曲、ピアノの旋律が美しいバラード3.CHANGESやクラシカルなアコースティック・ギターを聴かせるインスト曲8.LAGUNA SUNRISEといった新機軸、ギターのエフェクト音からなる実験的な4.FX、トライバルなリズムの5.SUPERNAUTやギター・リフがファンキーですらある9.ST. VITUS DANCEといった多彩な楽曲を収録した名盤です。