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李ライン周辺で操業中の日本漁船が度々拿捕される政治的問題を長期取材で書いた水木洋子のオリジナル脚本を得て、巨匠今井正監督が迫力ある演出で描いた野心大作。李ラインから命からがら帰還した底引船の船員・木村が、国籍違いから仲間たちにスパイ扱いされる「半日本人」テーマを、恋や友情を絡ませて民族間の悲劇を描いた傑作。江原真二郎の演技が民族間の悲劇性を高め、山村聡が好助演。

1961年2月26日日本公開