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ウォルター・ビショップ・ジュニアのブラック・ジャズ2作目はフォース・サイクルなるグループ名義での録音であり、かつて数多のハードバップ名盤の脇役を務めた正統派ピアニストとしての姿からは想像もつかない冒険と挑戦に満ちた野心作となった。ヒュー・マセケラ・バンドのメンバーとして活躍していた3人、ロニー・ロウズのサックスとウディー・マレイのヴィブラフォン、そしてバヒア・ハッサンのドラムを大きくフィーチャー、自身も半分の曲でオルガンをプレイするなど、アフロ／ラテン／コンテンポラリーなアプローチが目立っている。グイグイとドライヴする冒頭のジャズ・ファンク「Soul Village」、スリリングな7/4拍子の「N'dugu's Prayer」、分厚いオルガンを響かせるスロウ・ファンク仕立ての「Summertime」、シンプルなアフロ・ビートとストレンジなハーモニーが印象的な「Those Who Chant」、ビショップのオルガンがワルター・ワンダレイを髣髴させる高速ボッサ仕立ての「Blue Bossa」、極上のカリプソ・ジャズ「Sweet Rosa」など、多彩なリズムとヴァラエティ溢れるサウンドで新境地を見せるビショップの知られざる一枚。