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90'sを代表するヒップホップ・クラシックにしてニュースクールの名盤、MFドゥームとして活躍するセヴ・ラブ・Xが在籍したKMDの傑作ファースト・アルバムが、永年の月日を経て、遂に蘇る!デ・ラ・ソウルやトライブ・コールド・ クウェストらのクルー、ネイティヴ・タンとも通ずるサンプリング・ ネタのセンスの良さや組み合わせの面白さがあり、また全体に漂う軽快なグルーヴ感がKMDのオリジナリティにもなっている。リリック面では、ユーモアだけではなく、いわゆるブラック・コンシャスな要素が多分に含まれており、ブラック・モスリムによるアフリカ回帰の思想（＝アフトセントリズム）の影響が見られる。その後グループは、不遇としか言いようのない数奇な運命を辿ることになるが、リーダーのゼヴ・ラヴ・ Xは、90年代後半よりMFドゥームとして現行シーンを騒がせ続けている。