＜商品の情報＞
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞!

もっと広い海へ! もっと広い世界へ!
サトコの夢は大きくはばたく

「巨竜と魔王征服 イリヤ・ムーロメッツ」とおなじくロシア古代民話によるファンタジー・アドベンチャー。もともと「サトコ」は「シェラザード」や「スペイン奇想曲」などの大作曲家リムスキー・コルサコフ(1844～1908)のオペラ(初演1898年)として有名でこの映画でもオペラ曲を編曲使用している。日本でもよく知られた名曲「インドの歌」は異国の城の魔の鳥の場面のBGMに。つまりオペラからは奔放に脱線している。監督は特撮の第一人者プトゥシコ、「イリヤ」の4年前の作品。手作業で修復されたネガによる美しい画面をお楽しみください。

1953年12月14日日本公開(欧米映画配給)

＜あらすじ＞
広い世界への夢を抱く民族楽器グースリ弾きの旅芸人サトコが海の王女の助けで船団を仕立て、富と幸福を求めて大海原へ。賭けで豪商たちの財産を手に入れるのはオペラ通りだが、それをまず民衆に分配するのがいかにも旧ソ連。船出してヴァイキングと大チャンバラしたり、遠くに富士山が見えたり、催眠術で象が寝ちゃったり、嵐を鎮めようと海に身を投じたサトコが海の王女と結婚させられかけたり、海底まで鳩が飛んで来たり、タツノオトシゴに乗って逃げたり、もうほとんどホラ話。結局、幸福は故郷にこそ、という「青い鳥」ふうな結末。