エディ・ヴァン・ヘイレン(G,Key)率いる米国はカリフォルニア州出身のバンドによるワーナー・ブラザース・レコードから発表された3枚目スタジオ・アルバム(邦題は「暗黒の掟」)です。プロデュースは引き続きテッド・テンプルマンが担当、全米6位のヒットを記録しました。メンバーはエディのほか、デイヴィッド・リー・ロス(Vo)、マイケル・アンソニー(B)、アレックス・ヴァン・ヘイレン(Dr)の4人。収録曲の全てがオリジナル曲となった初のアルバムですが、前二作と比較してキャッチーさが薄れ、ややヘヴィになったとの印象を受けます。ヒット・シングルがないために地味な作品との印象がありますが、ズッシリとした重量感のあるサウンドのシングル曲1.AND THE CRADLE WILL ROCK...、ジャングル・ドラムを取り入れた2.EVERYBODY WANTS SOME!!、イントロからエディのライトハンド奏法が炸裂する3.FOOLS、米国のMR.BIGに影響を与えたと思わしき個人的フェイバリット曲の4.ROMEO DELIGHT、破滅的なイントロ5.TORA! TORA!に導かれるハイ・テンションなシャッフル・ナンバーの6.LOSE OF CONTROL、押し引きのある曲構成が絶妙な9.IS A SIMPLE RHYMEはいずれも格好良いです。ブルージーな7.TAKE YOUR WHISKEY HOMEやカントリー調の8.COULD THIS BE MAGIC？も良いアクセントとなっています。