＜あらすじ＞
南紀白浜の絶景に建つ絹村家の別荘。持主、絹村健一郎夫妻を囲んで、6人の親しい客が集まった。医者の棚瀬秀雄と妻紀子、藤井冴子、水野美智子、升森弘、そして隣人の小説家、枇杷坂周平である。賑やかな夜会が過ぎ、翌日は全員で釣りに行くことになった。その時、一人の女性、橘まゆみが訪れた。まゆみは棚瀬のかつての恋人だった。また、棚瀬は冴子との関係も隠していた。そして升森は、冴子への求婚を断られていた。翌日、海岸での釣りで思わぬ事件が起きた。一発の銃声が響き、棚瀬が倒れていた･･･。全世界でベストセラーを記録するアガサ･クリスティ―のミステリーを、日本で初めての映画化作品。4人の個性派女優を抜擢し、女性の微妙な心理描写とその魔性を、野村監督が描いたミステリー･ロマン大作である。